アスベスト(石綿)って、どの建材に入ってるの?
見た目じゃわかりにくい建材たちを、動画&写真でサクッと紹介する【この石綿建材なにー?】シリーズが始まりました!
よく使われている床材や壁材の“見た目・特徴・注意ポイント”を、ナレーション付きで分かりやすく解説。
石綿調査や建材チェックの前に、ぜひご覧ください!
目次
1.ビニル床シートってどんな建材?
ビニル床シートは、塩化ビニル樹脂などを主成分としたロール状の床材で、クッション性が高く、デザインも豊富なのが特徴です。木目調や石目調など意匠性の高いものが多く、住宅・施設・オフィス問わず幅広く利用されています。

2.アスベストが含まれている可能性は?
古い建物で使われていた一部のビニル床シートには、裏打ち材などに石綿が含まれていたものがあります。
【主な年代と注意点】
・1990年以前の建物は特に注意
・改修歴がない床材は調査必須
・ビニル床タイルの上にシートを重ね貼りしているケースもあるため、複層構造の確認が重要です
3.現場での見分け方と注意点
残念ながら、見た目や色では石綿の有無は判断できません。
・施工時期を確認(竣工図面・仕様書など)
・建物の部屋ごとに施工された時期が異なることも
・ビニル床材が浮いていたり、切れ目がある箇所では下地の確認が重要


4.調査・除去時の対応ポイント
調査時は以下を意識しましょう。
・サンプリングはシート本体だけでなく接着剤層や下地層も含めて採取
・石綿含有が判明した場合は石綿対策工事が必要
・調査・除去の工程は事前に発注者と共有
除去する際は、粉じん飛散防止対策(隔離・湿潤化・保護具着用)を徹底する必要があります。
5.動画:この石綿建材なにー?(ビニル床シート編)
▼動画内でご紹介したシステムはこちらです。ご覧ください。

6.まとめ:表面だけじゃ判断できない!
ビニル床シートは見た目がきれいでも、下地に古い建材が使われている場合があります。
「表面が新しいから大丈夫」と判断せず、必ず調査を行うことが重要です。
\ 次回は「ビニル床タイル編」も公開予定! /
現場で役立つシリーズ、ぜひ継続してご覧ください!

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。 自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化した サービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体 工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。
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