アスベスト(石綿)って、どの建材に入ってるの?
見た目じゃわかりにくい建材たちを、動画&写真でサクッと紹介する【この石綿建材なにー?】シリーズが始まりました!
よく使われている床材や壁材の“見た目・特徴・注意ポイント”を、ナレーション付きで分かりやすく解説。
石綿調査や建材チェックの前に、ぜひご覧ください!
目次
1.ビニル床タイルってどんな建材?
ビニル床タイルは、塩化ビニル樹脂などを主成分とした硬質のタイル状床材です。
主に以下のような特徴があります。
・30cm角や45cm角などの正方形が多い
・色は白系・グレー系など無地調が多い
・タイルを1枚ずつ敷設する方式で、耐久性が高い
主に、昭和〜平成初期の学校、病院、公共施設、オフィスビルなどで大量に使用されました。


2.アスベストが含まれている可能性は?
ビニル床タイルは、1970年代~1990年代に製造された一部製品にアスベストが含まれていました。
・主に接着層や裏打ち材、または混入材として石綿が使用されていた可能性あり
・見た目はシンプルでも、「見覚えあるタイルほど注意」!
・1980年代に施工された建物は、特に重点的な調査が必要です

3.現場での見分け方と注意点
・色、質感では判断できないため、製品名・施工年代の確認がカギ
・一部のタイルが剥がれている場合、その下に別の石綿建材が重なっている可能性もあり
・タイル自体に劣化やひびがある場合は、粉じんが飛散しやすくなるため要注意
4.調査・除去時の対応ポイント

・サンプリングはタイル本体だけでなく接着剤層や下地層も含めて採取することが推奨されます
・アスベスト含有と判明した場合、所定の石綿除去作業が必要(作業届出・防じん対策など)
・施工範囲の広さに応じて報告義務の有無が発生するので、事前に確認を
5.動画:この石綿建材なにー?(ビニル床タイル編)
▼動画内でご紹介したシステムはこちらです。ご覧ください。

6.まとめ:古くてもまだ現役!注意して調査を
見た目がシンプルなビニル床タイルは、まだまだ現役で使われている建物も多い建材です。
だからこそ、調査時に「古さ」や「なじみやすさ」に油断せず、しっかりと確認を行うことが重要です。
次回は別の建材も紹介予定です!
このシリーズを通して、石綿建材を正しく“見抜く目”を育てていきましょう!

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。 自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化した サービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体 工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。
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