クレーン架台・鉄塔・橋梁など、インフラ工作物に広がる調査範囲

物件管理

クレーン架台・鉄塔・橋梁など、インフラ工作物に広がる調査範囲

建設・インフラ分野では、クレーン架台・鉄塔・橋梁・歩道橋・仮設足場・サインフレームなど、建築物以外の工作物が多数存在します。改修・補修・塗替えの前には、石綿(アスベスト)事前調査が求められますが、現場制約や多層塗膜の影響で対象漏れ重複調査が起こりやすい領域です。

本記事では、インフラ工作物の調査ポイントと、metalab.の物件管理で安全・効率・品質を両立する方法を紹介します。

橋梁・鉄塔・クレーン架台のイメージ

■ 繰り返し調査が招く問題(インフラの実情)

  • 塗膜の多層化: 旧層に含有が残り、上塗りで見落としやすい。
  • 仮設→恒久化: 仮設設備が長期使用され、履歴が散逸・不明確。
  • 高所・水上・交通規制: 調査が断片化し、漏れ/重複が発生。
  • 管理主体の分散: 道路・河川・鉄道・民間で帳票形式がバラバラ。

結果として、工期の遅延・コスト増・安全計画の再調整を誘発します。再調査の最小化履歴の一元管理が鍵です。

橋梁の塗膜と支承部のイメージ

■ 「物件管理」で解決できる

ブロック・スパン・支柱・部材IDの単位で台帳化し、現地制約に合わせて対象範囲だけを即抽出。金属部材の層別分析結果や写真・位置情報を設備/部材IDに紐づけ、手戻りを防ぎます。

導入メリット

  1. 範囲特定: スパン・支柱・部材IDで再調査箇所を数分で抽出。
  2. 履歴活用: 層別の塗膜分析結果・更新履歴を一元化。
  3. 品質平準化: 公共/民間の帳票テンプレートを標準化。
  4. 共有迅速: 発注者・施工・分析各社が同じデータを参照。
インフラ台帳管理の画面イメージ

■ インフラならではの活用シーン

  • 橋梁: 支承部・桁・高欄の塗膜を部材IDで管理し、層別結果を保存。
  • 鉄塔: 部位別の塗膜・ボルト周辺を高所点検計画と紐づけ。
  • クレーン架台: 架台・走行レールの多層塗膜を履歴化、塗替え時の再利用。
  • 歩道橋・門型標識: 支柱・桁・床材・目地材を区間管理し、交通規制計画に反映。

広域に点在する設備でも、横断ダッシュボードで「どの区間にどんなリスクが残るか」を俯瞰でき、予算の優先付けに直結します。

鉄塔・クレーン架台のイメージ

■ 現場担当者を助ける「物件管理」

現地の安全制約(高所・水上・交通規制)と工期を両立するには、迷わない台帳が不可欠。metalab.では次を標準装備しています。

  • — 写真+位置+層別結果を部材IDに紐づけて一体管理
  • — フィルターで立入可能範囲/規制時間帯だけを抽出
  • 引き継ぎメモ・操作ログで担当交代も迷わない
  • — 協力会社・分析会社とオンライン共有で往復を最小化

これにより、調査は「毎回ゼロから」ではなく「活用できる資産」となり、手戻り・事故・遅延のリスクを下げられます。

部材IDごとの再調査抽出イメージ

■ メタラボ石綿事前調査システム

メタラボ石綿事前調査システムなら、物件管理を中心に調査データの一元管理・CSV出力・レポート自動生成までワンストップ。インフラ改修に伴う工期リスクとコストを抑えつつ、品質を平準化します。

メタラボ石綿事前調査システムの画面例

■ 著者紹介

前田 淳司
前田 淳司

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。
自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化したサービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。

© metalab.

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