分析ステータス管理機能とは? ― 分析依頼から結果確認までを“ひと目で”管理

石綿調査

分析ステータス管理機能とは? ― 分析依頼から結果確認までを“ひと目で”管理

石綿調査の現場では、次のような困りごとが起きがちです。

  • ・どの検体を、いつ、どこに、依頼したか分からなくなる
  • ・「今、分析中?」「いつ結果が出る?」の確認に時間がかかる
  • ・結果がメール・紙・フォルダに散らばり、探すのに手間がかかる

分析業務は、調査の後工程でありながら、工事判断や報告書作成に直結する重要な工程です。
しかし実務では、管理が個人任せになりやすく、情報が分散しやすいのが実情です。

メタラボの分析ステータス管理機能は、分析依頼から進捗、結果確認までを案件内で一元管理し、迷い・手戻り・確認作業を減らすための機能です。

■ 分析ステータス管理機能とは

分析ステータス管理機能は、分析依頼をかけた検体について、案件画面内で進捗状況(ステータス)を確認し、結果まで管理できる機能です。

「依頼したつもり」「連絡待ち」「結果が見つからない」といった混乱を防ぎます。

分析情報は案件単位で管理されるため、後から確認する場合や担当者が変わった場合でも、同じ情報にすぐアクセスできます。

■ できること(3つ)

① システムから直接、分析依頼ができる

メタラボの画面から、第三者として独立した分析専門機関(アルフレッド株式会社)へ直接分析依頼が可能です。

メールや別紙での依頼が不要になり、依頼漏れや伝達ミスを防ぎます。

② データの紐づけ管理で、紛失・取り違えを防止

調査情報・検体情報・分析情報が案件内で自動的に紐づけられます。

これにより、検体の取り違えや結果の紛失を防ぎます。

③ 分析結果は案件内に格納され、いつでも確認できる

分析完了後は、結果データが案件内に保存されます。
後からの確認や報告書作成時にも、探す手間が発生しません。

■ 特長(業務がラクになるポイント)

  • ・進捗確認の手間を削減
  • ・依頼のミスを減らす
  • ・結果が探しやすい
  • ・担当交代・引継ぎにも強い

■ 第三者として独立した分析機関と連携する理由

分析ステータス管理機能の特長は、単に「管理がラクになる」ことではありません。

重要なのは、分析という業務を“第三者として独立した立場”で運用できる点にあります。

石綿分析の結果は、工事の実施可否や工法選定、工期・コスト、さらには行政への説明内容まで左右する、極めて重要な判断材料です。

そのため分析には、結果の正確さだけでなく「中立性」「客観性」「説明可能性」が強く求められます。

近年、調査・分析・施工までを同一企業(または同一グループ内)で一貫して行う体制も見受けられます。
一見するとワンストップで効率的に思えますが、分析結果がその後の工事内容や費用に直結する以上、分析と施工が同一の利害関係にある体制は、構造的に利益相反を内包します。

ここで問題となるのは「不正をしているかどうか」ではありません。

問われるのは、第三者から見たときに

  • ・利害関係から独立した分析体制と言えるか
  • ・分析結果が中立な立場で出されたものと説明できるか

という点です。

そのためメタラボでは、分析を自社で行わず、調査・施工から切り離された第三者として独立した分析専門機関であるアルフレッド株式会社に分析を委ねています。

この体制により、

  • ・調査や施工の都合に左右されにくい中立的な分析結果
  • ・発注者、元請、行政に対して説明しやすい根拠
  • ・担当者交代や後日の確認でも再現性のある判断

を実現します。

【補足:調査・分析・施工を一貫して行う体制について】

現在、調査・分析・施工までを同一企業(またはグループ内)で一貫して行う体制を取っている事業者も見受けられます。

一見すると効率的に見えますが、分析結果がその後の工事内容・工期・費用に直結する以上、 分析と施工が同一の利害関係にある体制は、第三者性・中立性の観点からリスクを内包します。

重要なのは「正しく分析しているか」ではなく、第三者から見て、利害から独立した分析体制と言えるかという点です。

分析は、調査・施工から切り離された第三者機関が担うことで、後からの説明責任にも対応しやすくなります。

また、建築物石綿含有建材調査者の講習においても、分析結果そのものだけでなく、分析工程や品質管理を理解する重要性が示されており、 その一環として分析ラボの見学が推奨されるケースもあります。

これは分析をブラックボックスにせず、「どこで、どのように分析された結果なのか」を理解し、説明できる体制が求められていることの表れです。

■ ご利用イメージ(依頼~結果まで)

実際の流れはシンプルです。

1.分析機関への顧客登録/取引申請
2.システムから分析依頼
3.検体発送
4.案件画面でステータス確認
5.分析結果の確認・ダウンロード

分析依頼から結果確認までが一つの流れとして管理されるため、確認作業や連絡の手間が大きく減ります。

■ メタラボ石綿事前調査システム

メタラボ石綿事前調査システムは、物件管理を中心に調査データを一元管理できるクラウド型システムです。

調査・分析・報告の情報を分断せずに管理することで、

  • ・過去調査の再利用
  • ・報告書作成の効率化
  • ・発注者や行政への説明対応

をスムーズに行えるようになります。

■ 第三者性を前提とした運用が、結果的に業務を安定させる

分析業務は、単なる後工程ではありません。調査の信頼性を支える重要な要素です。

分析依頼から結果確認までを可視化し、第三者性を保った運用を行うことで、現場判断のブレを減らし、長期的に安定した業務運用につながります。

■ 第三者性を前提にした石綿調査という選択(metalab.)

石綿調査で本当に重要なのは、結果だけでなく「根拠が整理され、説明できる体制」であることです。

metalab.では、分析と施工の利害が重ならない体制を前提に石綿事前調査を行っています。

  • — 提携分析会社アルフレッドとの連携により調査〜分析〜報告を標準化
  • — 調査内容と分析結果の関係性が明確
  • — 検体到着後、原則4日で報告書提出

※「原則4日」は検体が提携先ラボに到着後を起点とした目安です。

■ 著者紹介

前田 淳司
前田 淳司

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。
自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化したサービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。

© metalab.

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