校舎だけじゃない。体育館や渡り廊下も対象の石綿調査

物件管理

校舎だけじゃない。体育館や渡り廊下も対象の石綿調査

学校施設では、校舎・体育館・渡り廊下・外部階段・遊具基礎など、建築物と工作物が混在しています。これらのうち、塗膜・下地材・接着剤・天井仕上げなどに石綿(アスベスト)が使用されている可能性があり、改修・改築・解体の前に事前調査が義務化されています。

本記事では、教育施設に特有の構造と注意点を踏まえ、metalab.の物件管理を活用した効率的な運用方法を紹介します。

学校の体育館と渡り廊下のイメージ

■ 繰り返し調査が招く問題(学校施設の実情)

  • 体育館・講堂: 天井材や吸音板の旧塗膜に石綿残存リスク。
  • 渡り廊下: 屋根材・接着剤・笠木部の層構成が複雑。
  • 理科室・機械室: ボイラー・配管保温材・床材が多種多様。
  • 改修履歴の欠落: 年次改修の積み重ねで履歴が分断されやすい。

学校は長寿命化対策で改修が多く、担当者交代のたびに過去調査の再調査が発生しやすいのが現状です。

教室の天井と壁の構造イメージ

■ 「物件管理」で解決できる

校舎棟・階層・室名を単位に台帳化し、調査済み箇所を再利用することで、調査負担を大幅に削減できます。

導入メリット

  1. 履歴の共有: 改修・更新のたびに調査情報を上書き保存。
  2. 担当交代でも迷わない: 棟・階・室別に写真と分析結果を紐づけ。
  3. 短期施工に対応: 夏休み・冬休み工事に合わせた事前準備が容易。
  4. 一括管理: 校舎・体育館・渡り廊下を同一台帳で連携。
学校施設の調査履歴台帳画面イメージ

■ 学校ならではの活用シーン

  • 体育館改修: 天井材・照明・壁材を一体で調査・保存。
  • 渡り廊下: 屋根・床・笠木の塗膜履歴を連携。
  • 特別教室: 理科室・調理室・美術室など設備ごとに調査情報を紐づけ。
  • 校庭・遊具: 柱・基礎・固定金物の塗膜を工作物として記録。

建物間をつなぐ渡り廊下など「建築物+工作物」の境界でも、一元管理で調査漏れを防止します。

体育館と渡り廊下の構造イメージ

■ 現場担当者を助ける「物件管理」

metalab.の物件管理機能により、教育施設の改修スケジュールと調査履歴を効率的に連携できます。

  • — 校舎・体育館・渡り廊下を棟単位で可視化
  • — フィルターで未調査箇所高リスク部位を抽出
  • — 担当者交代時も、写真・位置・報告書を一目で確認可能
  • 協力会社・分析会社とクラウド共有でスムーズな連携

改修のたびに“最初からやり直す”のではなく、調査履歴を教育資産として継承できます。

学校棟別の調査履歴画面イメージ

■ メタラボ石綿事前調査システム

メタラボ石綿事前調査システムなら、物件管理を中心に調査データの一元管理・CSV出力・レポート自動生成までワンストップ。学校施設の改修・補修に伴う工期リスクを抑え、品質を平準化します。

メタラボ石綿事前調査システムの画面例

■ 著者紹介

前田 淳司
前田 淳司

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。
自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化したサービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。

© metalab.

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