アトラクション設備・立体駐車場も対象?商業・レジャー施設の工作物調査

物件管理

アトラクション設備・立体駐車場も対象?商業・レジャー施設の工作物調査

商業・レジャー施設では、モール本体などの建築物に加え、アトラクション設備・立体駐車場・大型サインフレーム・機械室架台といった工作物が多数存在します。テナントの短い入替スパンや夜間工事が多く、石綿(アスベスト)事前調査の漏れ・重複が起こりやすい領域です。

本記事では、商業・レジャー施設に特有の“境界の難しさ”を整理し、metalab.の物件管理で効率・品質を両立する方法を解説します。

商業施設と立体駐車場のイメージ

■ 繰り返し調査が招く問題(商業・レジャーの実情)

  • テナント入替の頻発: 区画ごとに履歴が分断し、既存調査が活用されにくい。
  • 立体駐車場・サインフレーム: 金属部の多層塗膜や基礎部の目地材が見落とされやすい。
  • アトラクション設備: 機構部・架台・安全柵など、部材が多岐にわたり抽出が難しい。
  • 管理境界の複雑さ: デベロッパー/PM/テナント/設備保守で帳票がバラバラ。

結果として再調査・工期遅延・コスト増につながり、オープン日やイベントのタイムラインに影響します。

大型サインフレームと鋼構造のイメージ

■ 「物件管理」で解決できる

ゾーン・区画・設備IDで台帳化し、テナント入替時は変更範囲のみを即抽出。立体駐車場・サイン・機械室架台などの工作物も同一プラットフォームで管理し、漏れと重複を防ぎます。

導入メリット

  1. 範囲特定: ゾーン/区画/設備IDで再調査箇所を数分で抽出。
  2. 履歴活用: 分析結果・写真・位置・仕様変更を時系列で管理。
  3. 品質平準化: デベロッパー、PM、テナント、設備保守で帳票を統一。
  4. 共有迅速: 関係者がクラウドで同じデータを参照し、往復を最小化。
商業施設のゾーン・区画管理画面イメージ

■ 商業・レジャーならではの活用シーン

  • テナント入替: 既存天井・壁・床の層別結果と新規工事範囲を紐づけ、再調査最小化。
  • 立体駐車場: 支柱・桁・床版の塗膜履歴を部材IDで保存、塗替えで再利用。
  • 大型サイン: フレーム・基礎・目地材の分析結果を一体管理、更新や移設に即対応。
  • アトラクション設備: 架台・安全柵・機械室の塗膜/ガスケットを設備IDで台帳化。

施設全体を俯瞰する横断ダッシュボードで、どのゾーンにリスクが残るか、どの案件が未完了かを一目で把握できます。

立体駐車場の柱・桁・床のイメージ

■ 現場担当者を助ける「物件管理」

夜間・短時間の工事や営業を止められない状況でも、迷わず確実に終わらせるための仕掛けを標準装備。

  • — 写真+位置+層別結果を設備/部材IDで一体管理
  • — フィルターで変更範囲/高リスク部位のみ抽出
  • 引き継ぎメモ・操作ログで担当交代も迷わない
  • — 発注者・PM・テナント・分析会社とオンライン共有

調査を「毎回ゼロから」ではなく「活用できる資産」へ。開業スケジュールと品質を同時に守ります。

商業施設の再調査抽出・共有イメージ

■ メタラボ石綿事前調査システム

メタラボ石綿事前調査システムなら、物件管理を中心に調査データの一元管理・CSV出力・レポート自動生成までワンストップ。商業・レジャー施設のテナント入替や夜間工事にもフィットし、工期リスクとコストを抑えながら品質を平準化します。

メタラボ石綿事前調査システムの画面例

■ 著者紹介

前田 淳司
前田 淳司

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。
自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化したサービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。

© metalab.

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