業界18年のプロが選ぶ 大阪府周辺の石綿分析会社 おすすめ5選 [2025年版]

おすすめ分析会社ガイド

建築解体やリフォーム工事で採取された建材サンプルの石綿含有有無を判定するには、専門の分析機関での試験が必要です。近年、分析精度の向上や納期の短縮化が進む一方で、検体あたりのコストや報告書の信頼性にも注目が集まっています。この記事では、大阪府周辺でおすすめのアスベスト分析会社5社を、以下の7つの観点で評価し、編集部が厳選してご紹介します。

– 分析精度(熟練度・保有装置)
– スピード
(納期・特急対応)
– 価格
(検体あたりの単価・追加費用)
– 親身さ
(相談対応・報告書のわかりやすさ)
– 信頼性
(公的機関登録・実績)
– 柔軟性
(現場受入・緊急時対応)
– 付加情報
(層別見解の有無/画像添付の有無)

目次

1.なぜ「分析会社選び」が石綿調査全体の信頼性を左右するのか

石綿(アスベスト)事前調査は、建築物の改修・解体時における法的義務であり、 分析結果の信頼性調査全体の正当性を支えるとなります。 現場で採取された試料の分析を担うのが「石綿分析会社」であり、 その分析結果が報告書の根拠となります。

しかし、すべての分析会社が同じ品質で結果を出せるわけではなく、 依頼先の選定を誤ると「検出漏れ」「報告書不備」による再調査行政対応のリスクにもつながります。 正確な判断迅速な対応を実現するには、信頼できる分析会社との連携が不可欠です。

2.石綿分析会社の主な役割と依頼時の注意点

2-1.定性分析・定量分析の違い

石綿分析には大きく分けて2種類あります:

  • 定性分析:石綿が含まれているか否かを判定するもの(主に偏光顕微鏡)
  • 定量分析:石綿の含有量(%)を測定するもの(主にX線回折など)

通常の事前調査では「定性分析」が主に用いられますが、建材の構成が複雑な場合や官公庁案件では定量分析が求められることもあります。事前に分析種別を確認して依頼する必要があります。



2-2. 分析報告書の扱いと提出タイミング

分析会社が発行する報告書は、調査報告書の添付資料として扱われ、建材ごとの石綿含有の有無を証明する根拠となります。

一般的な流れは:

  • サンプルを送付
  • 分析(即日~5営業日
  • PDFまたは紙で報告書発行

最近では電子報告用のファイル(CSV・PDF)に対応しているかもポイントです。行政提出に使用する際は、 「報告書に試料名・分析方法・結果・検出限界などが記載されているか」 を確認しましょう。



2-3. 信頼できる分析会社を見極めるチェックポイント

石綿分析会社は多数存在しますが、すべてが同じ水準の品質・対応力を持っているわけではありません。 特に分析結果の信頼性報告書の形式は、 調査の正確性や行政提出の合否にも関わる重要なポイントです。

以下のような項目を事前に確認すると、信頼できる分析会社かどうかを判断しやすくなります:

  • 納期実績(例:即日対応/3営業日以内の標準納期)
  • 過去の分析件数建設会社・自治体からの実績
  • 報告書に試料名・分析法・検出限界・結果が明確に記載されているか
  • 問い合わせに対するレスポンスの速さ・丁寧さ
  • 依頼書の書式や送付案内が整備されているか

特に、初めて依頼する場合は対応フローが分かりやすい会社を選ぶとスムーズです。 Webサイトでの情報公開が少ない会社には、見積やテンプレート送付依頼から始めるのもおすすめです。



3.石綿分析会社を選ぶ際の比較ポイント

3-1. 分析精度と検出限界

同じ「定性分析」でも、分析会社によって検出感度に差が出ます。 特に複合材劣化サンプルでは熟練度が問われるため、 分析実績使用機材(偏光顕微鏡・XRDなど)の明記がある会社を選ぶと安心です。



3-2. 納期の柔軟性(即日~3営業日など)

調査現場では「すぐに結果が欲しい」というケースも少なくありません。 即日対応特急便当日発送OKなど、 納期の柔軟さは大きなアドバンテージです。



3-3. 費用相場と見積方法

一般的な定性分析の価格は:

  • 1サンプル:目安として13,000円〜
  • ボリュームディスカウントあり

見積依頼時には「分析方法」「報告書形式」「送料・返送費用」が含まれているかを確認しましょう。



3-4. サンプルの送付方法と手続き

石綿サンプルの郵送には以下のような注意点があります:

  • 二重密封(チャック袋+封筒)
  • 「石綿調査用」と明記
  • 元請や発注者が指定する依頼書が必要な場合も

分析会社によっては依頼書テンプレート送り状PDFを提供してくれるので、 事前に確認しましょう。



4.業界18年のプロが選ぶ 大阪府周辺の石綿分析会社 おすすめ5選 [2025年版]



株式会社デイラボ

全国対応の迅速・丁寧な検体分析対応が特徴
公式サイト:https://daylab.co.jp/

• 分析精度:JIS1481-1特化。熟練分析者によるクロスチェック体制。一目でわかる報告書。
• スピード:最短24時間納品。納期前倒し報告あり。
• 価格:13,000円(税抜)~(参考価格)
• 親身さ:工事内容の相談も可能。無料セミナーも実施。
• 信頼性:官公庁大規模案件や、3,000社以上の企業と取引実績あり。
• 柔軟性:調査・採取のみも対応。持込対応、報告書PDF納品。東京・仙台・広島拠点で全国をカバー。
• 付加情報:層別見解:あり(報告書に詳細な層構造の記載あり)/画像添付:あり(断面写真の追加オプションあり)



株式会社日吉

高精度な分析と迅速な対応で、全国のニーズに応える環境分析のエキスパート
公式サイト:https://www.hiyoshi-es.co.jp/

分析精度:石綿含有建材中の石綿含有率等分析機関として登録されており、(公社)日本作業環境測定協会の建材製品の石綿含有率測定クロスチェックで最高ランクのAランクに認定されています。
• スピード:専門スタッフによる出張採取や、顧客による採取方法の案内など、迅速な対応が可能な体制を整えています。
• 価格:詳細な費用については直接お問い合わせいただくことをおすすめします。
• 親身さ:石綿の取り扱いに不安を感じる方に対して、特定建築物石綿含有建材調査者が現場で適切な採取を実施するなど、顧客の立場に立った親身な対応を行っています。
• 信頼性:石綿含有建材中の石綿含有率等分析機関としての登録や、クロスチェックAランクの取得など、公的機関からの認定を受けており、高い信頼性を有しています。
• 柔軟性:専門スタッフによる出張採取や、顧客による採取方法の案内など、現場の状況に応じた柔軟な対応が可能です。
• 付加情報:位相差顕微鏡による繊維状物質の識別など、専門的な分析を行っていることから、必要に応じて詳細な報告が期待されます。



株式会社ベネラボ

有資格者による高品質・低価格・短納期のアスベスト分析専門会社
公式サイト:https://www.benelabo.com/

• 分析精度:石綿分析技術評価事業のAランク認定者が分析を担当しており、7年間にわたりAランクを維持しています。累計で20,000検体以上の分析実績があり、豊富な経験と高い専門性を有しています。分析には、実体顕微鏡や偏光顕微鏡を用いた詳細な観察が行われ、ダブルチェック体制により精度の高い結果が提供されます。
• スピード:分析結果はPDF形式で迅速に納品されます。納期は検体数や状況により変動しますが、特急対応も可能ですので、急ぎの案件にも柔軟に対応しています。
• 価格:定性分析(JIS A 1481-1)は1検体あたり16,900円(税抜)で提供されており、業界内でも競争力のある価格設定です。また、層別分析(オプション)費用は無料で、追加費用が発生しない明朗な料金体系が特徴です。
• 親身さ:初めての依頼者には、メールフォームや電話での相談を受け付けており、取引申込書の記入方法など丁寧なサポートが提供されます。報告書はPDF形式で提供され、サンプルも公開されているため、内容の確認や理解がしやすくなっています。
• 信頼性:ベネラボは、作業環境測定機関として登録されており、公的機関からの信頼も厚いです。石綿分析技術評価事業のAランク認定を7年間継続しており、累計20,000検体以上の分析実績があります。
• 柔軟性:検体の送付は郵送で受け付けており、急ぎの案件や特急対応についても柔軟に対応しています。詳細な対応については、直接お問い合わせいただくことで、個別のニーズに応じた対応が可能です。
• 付加情報:層別分析(オプション)費用は無料で提供されており、詳細な分析結果が得られます。また、分析報告書には画像の添付があり、視覚的にも分かりやすい内容となっています。



アルフレッド株式会社

高品質・短納期・高キャパシティを実現する新進気鋭の分析機関
公式サイト:https://alfred-lab.co.jp/

• 分析精度:ISO/IEC 17025認定取得。偏光顕微鏡50台、SEM3台、XRD4台を保有し、JIS A1481に準拠した高精度な分析を実施。
• スピード:通常3営業日以内、特急対応で当日納品も可能。土曜日も営業し、迅速な対応を実現。
• 価格:要問い合わせ
• 親身さ:独自のモバイルオーダーシステム「アルモバ」により、現場から簡単に発注可能。電子報告書の迅速な送付も対応。
• 信頼性:170,000検体以上の分析実績を持ち、国立大学との共同研究やAI技術の導入など、先進的な取り組みを展開。
• 柔軟性:持込・郵送・大量検体(100検体まで追加納期なし)にも対応可能。浜松と福岡に合計3か所のラボを備えて全国各地からの依頼に対応。
• 付加情報:層別見解:あり(報告書に詳細な層構造の記載あり)/画像添付:あり(断面写真の追加オプションあり)

5.まとめ|調査と一貫性のある分析会社の選定を

石綿含有建材の事前調査は、現場での採取だけでなく、分析から報告までの一貫性が非常に重要です。 どれほど丁寧に建材を採取しても、分析精度が低ければ調査全体の信頼性は損なわれてしまいます。

また、昨今の制度改正により報告書の電子化・厳格化が進む中、分析結果の内容やフォーマットも、行政・元請への提出に耐えうる品質が求められています。

単に価格や納期だけで選ぶのではなく、報告書の品質、対応スピード、柔軟性、実績といった多角的な視点で分析会社を選定することが、リスク回避と信頼構築の近道です。

本記事を通じて、自社に最適なパートナー選びの参考になれば幸いです。 「調査」と「分析」を切り離さず、連携の取れた体制づくりを目指しましょう。

前田 淳司

1991年 NTT入社、その後2007年に総合解体工事業大手の株式会社前田産業に入社、解体工事業を現場から学び、その後同社常務取締役を得て、2022年株式会社metalab.を設立。 自らが経験した解体工事業の経験を活かし、人口減等の社会的課題を解体業に特化した サービス提供で業界イノベーションを推進したい思いから事業を立ち上げ、現在では解体 工事現場代理人教育や解体施工技士対策講師等も実践している。解体工事業界18年目。

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